新婚生活?
第3章 気持ちと行動は、反比例
「あーー。もう、ホントいちいち可愛いね。」
ドカッとソファーに座り直して、君は言った。
「…なにが?」
「自分の魅力に気付かないから、変なやつに絡まれるの。」
…さっきのこと櫻井さんに聞いたんだ。
「ご、ごめんなさい、心配かけて。」
「で、何されたの?」
「…へっ??」
「だから、そのバカ共に何されたの?」
言い方ってものがあるでしょ…。
「触られた…。」
「どこ?」
「かっ、肩…。」
君は、コーヒーカップをテーブルに置いて、私の方に向き直した。
そして、私を優しく包み込んだ。
「…どうした?」
「これで、嫌な感覚は失せた?」
えっ、、ちょっ…
ーーー
ーーーーーー
優しすぎるでしょ。ーーーーーー
「…ありがと、和。」
「和ってやめて。
ちゃんと、ちゃんと和也って呼んで?」
…なによ、それ。私のことはバカにするくせに。
本当、ずるいよ…
「…かっ、、かず…なり…。」
「ぷっ(笑)そんな緊張しなくても(笑)」
「はっ//だ、だって、初めてだし。」
「言い方面白すぎ(笑)」
「和、笑いすぎ。」
「あっ、また『和。』」
「…つい癖で。」
「…じゃあ、今日はもう間違えないって位、呼ばせてあげる。」