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新婚生活?

第12章 思わぬライバル

少しひんやりする地面は、
気分が落ち着いて、良かった。

空を見ながらボーってしてたら、

ドアが開いた。


入ってきた人は

「あ、貸しきりじゃなかった。(笑)」

多分、今、この状況で一番話しやすい人だった。


「潤くんも休憩?」

「それと、顔色悪い先輩の様子見もね。」

「優しいね~、君は。隣座りなよ。」

さすがに、地面に座らせる訳にもいかないので、

ちゃんとベンチに座り直した。

「先輩、煙草吸うんだ。」

「あ、気付いた?ちょっと吸っただけだよ。昔思い出して、」

「俺も、昔吸ってたよー。すぐ辞めたけど。」

「あははっ(笑)」

爽やかな風が通りすぎて、

髪を透く。

「ニノの心配?」

「よくご存じで。」

「心配しなくても、ニノは大丈夫だよ。ああいう子タイプじゃなさそうだし。」

「それは、なんとなく分かるんだけど、、、それでも不安でさ…。」



うつむく私に、くれた微かな熱は、

きっと潤君が抱き締めてくれてるから。

やましい感じじゃない、その優しさだけの抱擁に、

“ありがとう”

と、心の中で呟いた。

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