新婚生活?
第12章 思わぬライバル
「ほんっとに、潤君って優しいね。」
あれから、勢いで飲む約束をして、
店に行くと絶対飲みすぎるから、
“じゃあ、潤君家で。”
と、なり、今に至る。
THEシンプルな部屋は、きれいに片付いてて、
聞かなくてもA型って分かる。
「いや、それは、先輩が優しすぎるから。ガツンと言えばいいじゃん」
「私は、…そういう人だからぁ…。」
あ、酔っぱらってませんよ。
空いてる缶は全てノンアルコールです。
「まぁニノも優しいしね。」
「そう!そうなの、アイツすっごい優しいから、、、だから悪いの。」
「ぷっ(笑)先輩本当に好きなんだね。」
「好きじゃなきゃ年下となんて付き合わない。」
「あははっ(笑)」
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「今日はありがとうございました。」
結局タクシーで送ってもらっちゃって、
家の前で頭を下げる。
「本当は、襲っちゃうけど、今日は、やめとく。」
にこって笑う感じが、どことなく和也と重なって、
「…ん。」
笑って返せない。
「冗談だから、突っ込んでよ!」
言葉とは裏腹な、優しい笑顔で、
私の髪を撫でると、帰っていった。