テキストサイズ

新婚生活?

第12章 思わぬライバル



仕事が早く終わったから、
早く帰る。

蘭奈のことも心配だし、

ってか、アイツ様子可笑しすぎ。

なんかあった?


…俺なんかした!?!?

ガラにもなく焦って、

「お先でーす。」

足早に、オフィスを出た。


「あのっ!」

急に話し掛けられたから、びびって

「なっ、なに?」

うわ、俺だせぇ(笑)

とか、思った。

「あの、話があるんですけど。」

多分、何人、いや、何十人という男を落としてきた笑顔で、

俺を見つめた。


……………………………

「ごめん。俺、付き合ってる人が居るから。」

返事は紛れもなくNOで、

「なんで、ですか…?」

もうね、結婚したい人が居るんだわ。

って言いたかったけど、

別に今言わなくてもいっか。

「…蘭奈先輩には、お似合いって言われてたのに…。」

その一言で、

なにかが、すぅっ、って解けた気がした。

「は?蘭奈が?」

「はい、てゆうか、今まで色々相談乗ってもらってたんですよ。」


…なんだよ、そういうことかよ。

俺は、その子と別れると、車を飛ばして、


家に帰った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ