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もちろん当時の私には無理だった。
というのも両親からＯＫが出なかったのだ。
それは当たり前だ、
まだ高校生だし……
だけど塾の仲間で一人暮らしする子もいた。



羨ましかった。
けど、自分にはまだ早いって、わかっていたから……


わかっているから我慢してきた。
勉強に励んだ。
成績もＴＯＰ５をキープし、
大学受験も死ぬ気で頑張ってきた……


青春って何？
高校生活って何？
そんなもの、私には無かった。
というよりも、私は捨ててきた。



周りは青春だの恋愛だのと騒いでいたが、
私だけ淡々と日々を勉強だけで満たした……
それは全て、自分のささやかな願いを叶えるために。
もちろん、自分自身の力で。



そのおかげか見事に都内の大学を受かって、
私、高野琉衣は都会へやってきたのだ！