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陽だまりの仮面 -嘘-

第5章 キラキラ

「い、いえ…不満なんて」



いつも無表情の人が少しでも表情を変えると、ちょっと違う怖さを感じてしまって。


ちょっと怖気づいてしまう、ヘタレなあたし。


だけど、花木君はやっぱり眼鏡がスコープになってるのか



「“不満なんて”、あります。

そういう顔をしてましたが?」



あたしの“じゃん”3段活用も見抜いちゃってんじゃないか?

って思うように言葉を向けて来て。



「不満って言うか……」



不満というのとはちょっと違うような、不満のような…。


苦情と言えば、苦情のような…。


でも、今不満や苦情を花木君に言いたいとかじゃなくて……



何って言っていいんだろう…。





あ!、あれだっ!!!



「何ですか?」



「花木君も、恋人ごっこちゃんとしようよ!」




提案だ!!!




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