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陽だまりの仮面 -嘘-

第9章 琉愛×仮面

スマホの画面を見ながら、思わず絶句。

というか、驚愕。



………ほんとだ。

マジで送ってるよ、こいつ!!



「ね?送ってるっしょ?」


って、何の罪もないような極上の笑みを向ける砂羽。



いやいやいやいや!!!



「“ねっ?”じゃねーし!!」


「えー?何で?」


「何で?じゃねーし!!!

あんた、バカなの!?マジでバカなの?!」


砂羽の意味不明な行動であたしの脳内、一気にテンパり。

そもそも、あたしあんなメールの送り方しないしっ!

“しよッ”なんて言わないし!



「何しちゃってくれてんの!!」



叫びに近い声を上げ、思わず頭を抱えるあたし。

そんなあたしとは真逆に涼しい顔でポテトを喰らい、ジュースを飲み干す砂羽は



「だって、誰かが背中押さなきゃ。

あんた何もしようとしないじゃん」



全く悪気がなさそうな面であたしを見て



「恋人ごっこやるんなら、休日もデートくらいしなさいよ♪」


って、肩肘付いてフフンと笑うけれど、あたしは一切笑えない。



だって……。



「それって、返事が来たら、の前提じゃん」


「え?」


「デートするも、恋人ごっこらしく、恋人真似を休日にするのも、砂羽が送ったメールに返事が来たら、じゃん。」



返事……。


来なかったら来なかったらであたし…

相当凹むような気がするんですけど…?









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