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第2章 入学式
「僕、こう見えて小中学校と剣道していたんだ」
意外そうな顔をされる。
「小柄な身体を活かして、結構いいところまでいっていたんだけど。一年前にアキレス腱切っちゃって。それからはリハビリ、リハビリで運動らしい、運動はしていないんだ」
「でも、普通に歩いているよな」
「うん。手術後の経過が良かったし。リハビリも頑張ったから」
「剣道するつもりはないの?」
「うん・・・・」
走馬燈のように、記憶がフラッシュバックする。
毎日、怒られながらも一生懸命に練習してきた。
「僕ね。昔、変な大人に悪戯されそうになったことがあるんだ」
幼い記憶。でも、怖かったことだけは鮮明に覚えている。
「その時、偶然通りがかった人が助けてくれたんだけど。それがきっかけになって、両親が心配して。自分のことは、自分で守れるようにしたいって。道場をしていたお祖父ちゃんに頼んで、剣道を教わることになったんだ」
自分からはじめたわけではない剣道。練習をやってもやっても、なかなか上手くならなかったけど。お祖父ちゃんの期待に応えたくて、必死に続けてきた。
意外そうな顔をされる。
「小柄な身体を活かして、結構いいところまでいっていたんだけど。一年前にアキレス腱切っちゃって。それからはリハビリ、リハビリで運動らしい、運動はしていないんだ」
「でも、普通に歩いているよな」
「うん。手術後の経過が良かったし。リハビリも頑張ったから」
「剣道するつもりはないの?」
「うん・・・・」
走馬燈のように、記憶がフラッシュバックする。
毎日、怒られながらも一生懸命に練習してきた。
「僕ね。昔、変な大人に悪戯されそうになったことがあるんだ」
幼い記憶。でも、怖かったことだけは鮮明に覚えている。
「その時、偶然通りがかった人が助けてくれたんだけど。それがきっかけになって、両親が心配して。自分のことは、自分で守れるようにしたいって。道場をしていたお祖父ちゃんに頼んで、剣道を教わることになったんだ」
自分からはじめたわけではない剣道。練習をやってもやっても、なかなか上手くならなかったけど。お祖父ちゃんの期待に応えたくて、必死に続けてきた。