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君に恋した冬

第1章 受験シーズン





下校時刻になり、学級委員を任されていた由梨は
先生に進路希望調査書を全員分
提出してから下駄箱へ向かった。



「ずっと好きだったの。
私を大智くんの彼女にして」



不意に聞こえてきたその言葉に
由梨は思わず身を隠した。




え…私、思ってる事言っちゃった?

ううん、違う、言ってない。
あれは確か…隣のクラスの花井さん…


やっぱり大智くんはモテモテだね

いやだ、こんなの見るくらいなら
トイレにでも寄って
もう少し遅く帰れば良かった




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