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君に恋した冬

第5章 新しい生活






「ん、飲む?」



麦茶の入ったペットボトルを差し出され

『ありがとう』


受け取って黙って下を向くと



「さっき弟が帰って来ただろ。会った?」



あ…なんだ。弟さんか…



『ううん、会ってない』



ふぅ、と麦茶を飲んでから息をつき

「あいつが帰ってくるなんて、珍しいな」



ボソッと呟いたアキラは、それ以上は何も言わず
私の横に腰を下ろし、そのまま2人で黙って過ごした。




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