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君に恋した冬

第5章 新しい生活






「なぁ」



『何?』



「そろそろいい?」




ドキンと心臓が弾んだ



何て答えて良いかわからずに
黙って俯くと、アキラはOKだと解釈し
由梨の髪の毛をふわっと優しく撫でた


「昨日のことは、恐いと思う。
でも、セックスって本当は
あんなんじゃねぇよ」



何をいきなり…?



『…そうなの?』




「ああ。ま、その恐怖心植え付けたのも
俺が原因なんだけど」



少し自嘲気味に、アキラは笑った


今気付いたけど、お風呂上がりのアキラは
ピアスを全て外していて
濡れた髪が少し黒く見え
なんだか普段とはイメージが全然違う


ちゃんとしたら…いい人に見えるのに…



怖くてあまり顔を見ていなかったが
よくよく見てみるとアキラはなかなかの
イケメンという類いの顔の持ち主だった


「由梨」



急に意識してしまう。

顔が一気に赤くなるのがわかる。



『な…に…?』



顔を伏せる由梨にアキラは意地悪く笑い


「何、照れてんの?じゃ、もういいな?」



『…うん。』




そっとベッドに倒される



「今度は、優しくするから。」



そう言って触れるだけの優しいキスをする




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