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君に恋した冬

第1章 受験シーズン



起きたらまず制服に腕を通す。
そのまま洗面所へ行き
髪を梳き、歯磨きをする。

朝食は食べない。

これが由梨の毎朝の光景だ。


教科書とノートが何冊も入った
ずっしりと重たい鞄を肩にかけ家を出る



鼻をツンと刺激する痛いような寒さが
由梨は苦手で、いつもマスクを着けて登校する



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