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君に恋した冬

第2章 受験に向けて





『何もしてないよ。

ていうか、こんな所見られちゃ
マズいんじゃない?』



花井さん、怒るよきっと。
こんな暗い奴と話したってだけでも。



「なんで?意味わかんねーんだけど」


本当にわかってなさそうな大智に
由梨は初めてイラっとする



『花井さん…付き合ってるんでしょ?』



「え…?」




それだけ言って、もう振り返らずに
逃げるようにその場を去った。





『なんで私にいちいち声かけてくるの…』



しかしそれを喜んでいる自分にも
情けなくて腹が立った



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