君に恋した冬
第2章 受験に向けて
こんな顔…久しぶりに見た
ぽーっと見とれていると
「大智ーまだー?」
奥から綺麗に着飾った花井が
しなだれかかるように
大智に駆け寄ってきた
「えーっと、確か白川さん?」
若干眉をしかめて話しかけられて
慌てて返事をする
『あ、ごめんなさい
その、佐藤くんにジュースかけちゃって…』
「えー!きったなーい。
大智早く洗いに行こー
もー気をつけてよねっ」
そう言って花井は大智の腕を掴み
トイレへと2人で消えていった
大智は少しこちらを振り返り
またあの冷たい顔をしていた