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君に恋した冬

第3章 さよなら





自分でも何故だかわからないが
反射的にそう呼んでいた

彼女の前で

「大智くん」

と呼ぶ勇気は、由梨には無かった




自分で呼んでおきながら

佐藤くんという響きに

大智がとても遠くへ行って

もう手が届かないんだと

思い知らされた気分になった




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