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君に恋した冬

第3章 さよなら






それからは全くカラオケに入り込めず
いたたまれなくなってトイレへ駆け込む



洋式トイレのドアを勢い良く閉め

はぁ…

と小さく溜め息を漏らした




今頃どうしてるのかな

もう帰っちゃったかな

どうしてもっと気の利いたこと
言えないんだろ、私って…



自己嫌悪に苛まれながらも
あまり長居すると変な誤解を
受けかねないので早々にトイレを出た



するとまたばったり大智と
出くわしてしまう






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