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君に恋した冬

第3章 さよなら





「そろそろ挿れるぞ」



無精髭がベルトを外し始める



由梨はピアスにキスをされて以来
まるで抜け殻にでもなったかのように
目を見開いて涙を流しながら
表情を固まらせていた



「おい、挿れる時はまたじゃんけんって
最初に約束しただろ」


マッチョの一言で

チッと舌打ちしながらも
無精髭は食い下がった



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