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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 光樹は携帯電話を持つ手に力をこめた。バイトでやっと買った安物のガラケーだが、これがないと仲閒とはやっていけない。光樹にとっては大切な商売道具だ。
 仲閒から受け取ったばかりの紙切れにちらと眼を走らせる。光樹は乱雑に殴り書きされた意味のない数字を蒼褪めた面持ちで押していく。

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