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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

「何だか随分とロマンチックだな。俺なんて雪はただの雪で、そんな風に考えたこともなかったけど。女の子って、そういう物の見方をするのか」
 まるで初めて女と付き合ったような口ぶりだが、男の女を扱い慣れた様子から察すると、残念ながら、それはあり得なさそうだ。―それくらいは彼氏いない歴十七年の沙絢にも判る。

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