さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~
―もう長い間、行ってないよ。うーん、二学期になって数日は顔を出したけど、それきりかな。多分、もう退学するしかないんじゃない? じゃなくても、出席日数足りなくて留年は決定だね。あんな学校、何も留年してまで行かなくて良いから。
相手が淡々と口にしているだけに、その状況の切迫さが他人の光樹にも余計に差し迫ったものに思えた。
―退学なんて簡単に言うんじゃない。世の中に出るにしたって、ちゃんと高校は卒業しろ。
相手が淡々と口にしているだけに、その状況の切迫さが他人の光樹にも余計に差し迫ったものに思えた。
―退学なんて簡単に言うんじゃない。世の中に出るにしたって、ちゃんと高校は卒業しろ。