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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

 泣くつもりもないのに、沙絢の眼に透明にな滴が溢れた。
「繰り返し繰り返し読んだわ。最後にはページがすり切れるくらい。あまりに何度も読んだものだから、自分が主人公になったような気がしてきたの」
 沙絢から低い嗚咽が洩れた。

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