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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「沙絢はまだ十七だろう。これから誰かと結婚して、今度は自分が幸せな家庭を作れば良いじゃないか」
「―そうね」
 沙絢は頷いてみたけれど、まだまだ今は結婚なんて具体的に考えられない。
「お前は誰か結婚を考えているような男はいる?」
 あまりにも飛躍した質問に、沙絢は眼を丸くした。
「まさか。三ヶ月前まで高校生だったのよ。それに、パパも亡くなったばかりなのに」

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