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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第4章 SideⅣ(沙絢)~雪の女王~

「ジャーを返してくれるのはいつでも構わないわ。私の方も光樹さんに訊きたいことがあるの。だから、また良くなったら、どこかで話をしたい。でも、もし、機会がなかったら、ジャーはもう返してくれなくて良いから、気にしないで」
 沙絢が踵を返したその時、布団が撥ねのけられ、光樹が飛び起きた。
「本当にお前はそれで良いのか! 俺たち、これきりになっても平気なのか?」
「―」

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