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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~

 今日、思いがけもせず沙絢は見舞いに来てくれた。訊きたいことがあるのだとも言っていたけれど、わざわざお手製の粥まで作って、しかも保温ジャーにまで入れてきた。
 男という生きものは美人や可愛い女の子の外見だけではなくて、そういう家庭的なところや、さりげない優しさにグッと来ると彼女は知らないのだろう。
 元々、惚れていた彼女に更に惹かれしまうことになった。

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