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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~

 今更だが、もう一度、きちんと詫びたかったのと、後は彼女の脚の怪我が気になったこと、更には声が聞きたかったこともある。正直に言えば、最後の理由が大部分を占めていると打ち明けたら、余計に沙絢に嫌われるのは間違いなさそうである。
 十日前は、本当にどうかしていたとしか思えない。これまでたくさんの女と付き合ったし、女性経験だって、それなりにある。付き合うまではいかなくても、ホストをしていたときも多くの女性客と接した。

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