さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~
男として自分の女が他の男と寝るというのは、あまり気持ちの良いものではない。というより、光樹ははっきりと屈辱だと思っている。
第一、男なら誰にでも脚を開くような女を生涯かけて愛するなんて彼にはできない。が、光樹が恋人の〝浮気〟を容認していたのは、彼女がそれを仕事と割り切っていたからでもある。それでも、他の男と一夜を過ごした後、明け方訪ねてきた彼女を到底抱く気にはなれなくて、そのまま追い返したこともあった。
第一、男なら誰にでも脚を開くような女を生涯かけて愛するなんて彼にはできない。が、光樹が恋人の〝浮気〟を容認していたのは、彼女がそれを仕事と割り切っていたからでもある。それでも、他の男と一夜を過ごした後、明け方訪ねてきた彼女を到底抱く気にはなれなくて、そのまま追い返したこともあった。