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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 そんな自分の中途半端さに嫌気がする。もう、このグループに入ってかれこれ二年になろうというのに、電話をかける直前はいつもこんな風に緊張して手が震える。
 光樹は諦めて電話を切ろうとした、まさにその寸前、電話は繋がった。
―もしもし。
 畜生、何で出るんだよ。
 光樹は自分から電話をかけたことは棚に上げて、相手を詰った。

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