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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~

「何で取り込み中に来るんだよ? 普段はここに寄りつきもしないのに」
「あら、わざわざ、この私が様子見に来てあげたのに、つれないのね」
 光樹より少し年上らしい女は緋色のルージュを塗った唇を不満げに尖らせる。
「それよりも、今の娘(こ)って光樹の何なのよ?まさか彼女とか」
 光樹はまたしても、あからさまな大息をついた。

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