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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第5章 SideⅤ(光樹)~誤解~

「俺のことなんて、どうでも良いからさ、自分こそ、とっとと嫁に行けよな。俺のとこに来るなんて、どうせまた親父と大喧嘩したんだろう、見合いをぶち壊したとかで」
「そうそう、それなのよ。お父さんがまた勝手に見合い話を決めてきたの。あんまり腹が立ったものだから、私、セーターとジーパンで見合いに行ってやったのよ」
 光樹は渋面を維持することを放棄し、ついに吹き出した。

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