テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 それにしても、他の客がいなくて良かったと今更ながらに思う。光樹は大真面目にやったらしいが、ドラマじゃあるまいし、跪いて告白なんて恥ずかしすぎる。
「何だ、女は皆、こういう告白を夢見てるんじゃないのか?」
 真剣に首を傾げるところは、本当に女の扱いに慣れているのかどうか悩むところだ。
「今時、韓流ドラマでもあるまいし、そんなの流行らないわよ」
「そうか?」
 不満げに彼が唸った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ