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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「あの女(ひと)は誰?」
「あの女?」
 光樹は本気で判らないという表情だ。沙絢は言葉が足りなかったことを自覚し、もう一度、繰り返した。
「五日前、光樹さんの家に訪ねてきた綺麗な女よ」
 光樹はしばらくポカンし、弾けるように笑い出した。

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