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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

「もちろん、待つよ。沙絢がちゃんと高校を卒業するまで。元はといえば、俺が高校はちゃんと出ろって勧めたんだしな」
 それから思いついたように続けた。
「何なら、俺が高校へ行く学費は出しても良い」
「それは良いの。自分のことだもの、ちゃんと自分で何とかするから」
「大丈夫なのか?」
 心配そうに問う彼に、沙絢は微笑んで頷いた。

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