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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第6章 SideⅥ(沙絢)~恋人たちの聖夜~

 沙絢はきょとんとし、一瞬の後、その白い頬に朱が散った。
「ごめんなさい。高校生の間は、きちんとけじめはつけたいの」
「そっか」
 少し落胆の色を上らせた光樹だったが、すぐに〝判った〟と男らしく頷いた。
「ごめんね」
 しゅんとなって言う沙絢の髪をまた優しい手つきで撫でる。

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