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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 良いコだったな。別に好きだとか恋だとかいう類の感情ではないけれど、純粋に心の優しい綺麗な子だと好感を持っていた。あんな掃きだめのような場所に居続けても、あの子は幸せにはなれないだろう。
 俺に卑劣なことをした連中に対して学校長は何ら罰することはなかった。そんな無能な大人たちよりも風俗嬢をやってるユリの方がよほどに人間が上じゃないか。

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