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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

 彼の見ているのも知らず、彼女は靴を脱いでいる。遠いので、どんな靴なのかまでは判らない。ちゃんと靴を揃えている様子からは、その娘がきちんと躾けられた家庭で育った子だと察せられた。
 光樹は声を限りに叫んだ。
「止めろ」

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