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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 沙絢にも閃くものがあった。急いでフード付きの赤いコートのポケットからピンクのスマホを出す。同じように着信履歴を出すと、午後七時頃に確かに電話がかかってきた記録が残っていた。
「信じられないのなら、俺の番号を教えてやる。○○○―△△△△―××××」
 沙絢は眼を見開いた。男の告げた電話番号は着信履歴に出たものと一致していた。

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