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さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第1章 SideⅠ(光樹(みつき))~あたし、明日、死ぬんだ~

―あなたには彼女はいますか?
 これも唐突な質問に、光樹は思わず飲み込み損ねた唾液にむせそうになる。流石に応えられないでいると、相手はそのまま喋り続けてきた。どうやら向こうは光樹の応えには興味はないらしい。
―あのね、私、今、ホントに独りぼっちなんです。
 それが俺と何か? と言いたい気持ちもあったけれど、とにかく相手にもう少し喋らせることにした。

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