
さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~
第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~
絶対に来るはずがないって思ってたのに、心の片隅ではお兄さんがここに来てくれることを期待していたの。来る当てもないお兄さんが来てくれたら、自殺止めようかな、なんて考えてた。馬鹿だよね、私って」
次の瞬間、沙絢は自分に起きたことがすぐには信じられなかった。ふわり、と、彼女の身体は男にまた抱きしめられていたのである。沙絢の小柄な身体は長身の男に今やすっぽりと包み込まれる形になっている。
次の瞬間、沙絢は自分に起きたことがすぐには信じられなかった。ふわり、と、彼女の身体は男にまた抱きしめられていたのである。沙絢の小柄な身体は長身の男に今やすっぽりと包み込まれる形になっている。
