テキストサイズ

さよならから始まる恋物語【Love story】~雪の女王~

第2章 SideⅡ(沙絢(さあや))~デートの約束~

 そんな沙絢を葬式に来た親戚の人たちは小声で詰った。
―父一人娘一人で暮らしてきたのに、たった一人の父親の死にすら泣かないなんて、冷たい娘だわ。
 そんな親戚たちは沙絢の悪口を言いながらも、そのたった一人の父親を失い孤児となった沙絢を引き取ろうと申し出る者は誰一人としていなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ