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貴方の気持ちが、分からない。

第2章  事故。


「…大学いくの?」

「デザインの、専門学校に。」

「どこ?」

「愛知。」

「じゃ、独り暮らしだ。」

「うん。」

「さみし?」

「…でも、家でもほとんどひとりだし、そんな変わんないかも。」

…一番さみしいのは、せんせいに会えないこと。


なんて、言えないけど。

「また、遊びに来てよ。」

「…はい。」


そんなこと、言わないでよ。

泣きそうに、なる。

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