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Sincerely

第9章 マリオネットの心

今のわたしは、

マサヨシもヒロヤもどちらも好き。

タイプが違い過ぎて、比べられない。


そんな都合の良い事が、
倫理的に許される事でないのは、
重々分かっているけど───



アプローチのしかたは違っても、
マサヨシもヒロヤもわたしに好意を寄せてくれて。
どちらもわたしに「好き」を伝えてくれて。
そして、わたしは。


二つの想いに流されて───


わたしはどこにたどり着きたいんだろう。
選ぶ、なんて上からな物言いはしたくない。

身体も心もマサヨシとヒロヤの間で行ったりきたり。


こんな事なら、もう心を閉ざしてしまいたい。

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