Sincerely
第10章 世界で一番、遠い場所 前編
わたしが悩んで苦しんでいる間にも暦は粛々と進んで、今はもう秋の終わり。
一般的には受験生の追い込みの時期なんだけど、幸運にも推薦枠で志望校の合格を頂いた。
マサヨシとヒロヤに報告メールを送ったら、マサヨシからだけ返事があった。
お祝いに、二人で温泉に旅行に行かないか───と。
温泉旅行…って事は、お泊まりで行くよね。
と、いう事は───
エッチも…ある?
メールの画面とにらめっこして、一人で赤面。
そんな事を考えた自分が恥ずかしくて。
でも、「そんな事」を期待したわたしもいて、自分に自分で困ってしまった……。
『ご一緒していいの?
ご家族とじゃなくていいの?』
エッチな事なんかおくびにも出しませんよ、と考えて送ったわたしの返事。
なのに、予想外の早さでマサヨシから返事が届いた。
メールじゃなく、直接通話で。
一般的には受験生の追い込みの時期なんだけど、幸運にも推薦枠で志望校の合格を頂いた。
マサヨシとヒロヤに報告メールを送ったら、マサヨシからだけ返事があった。
お祝いに、二人で温泉に旅行に行かないか───と。
温泉旅行…って事は、お泊まりで行くよね。
と、いう事は───
エッチも…ある?
メールの画面とにらめっこして、一人で赤面。
そんな事を考えた自分が恥ずかしくて。
でも、「そんな事」を期待したわたしもいて、自分に自分で困ってしまった……。
『ご一緒していいの?
ご家族とじゃなくていいの?』
エッチな事なんかおくびにも出しませんよ、と考えて送ったわたしの返事。
なのに、予想外の早さでマサヨシから返事が届いた。
メールじゃなく、直接通話で。