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BL短編

第3章 手に入れたい

普通に話せる程度にゆっくりしたストロークで、言い聞かせる。

「薫さ、それ、僕のこと好きなんだよ。」
「俺が?」

びっくりした顔で僕を見る薫は、本当に分かっていなかったみたいで。

「うん。言ってごらん?好きって。」

「俺は、弘樹が好き...?」
「そう。」

少しは納得してくれたかな?そう思って、挿入のスピードを元に戻す。

「好き。」
またぽつりと薫が呟く。
まだ気持ちの整理がついていないんだろうな。

「好き。好き。好き。」
僕の首に手を回す薫は、とても嬉しそうで。

「あんまりそういう可愛い事言うと、イキそうになるから駄目だよ。」
「お前みたいな奴でも顔赤くなることあるんだな。」

またお前って言ったな?と奥の方までちんこを挿入すると、薫は気付いたようで。
「しょうがないだろ!」
とむくれてしまった。

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