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BL短編

第7章 罰当たりな二人

「じゃあまずは、腸洗浄かな。
シャワーのノズル外して、 流水で肛門の中綺麗にすんのと、浣腸さして出して綺麗にすんのどっちがいい?」

「浣腸ってなに?」
そこからか!
「強制的に下痢になるような感じだな。」

楽な方を選んだ航太に浣腸を勧め、トイレに籠らせた。


もうあと2時間ほどで新しい年を迎える。

作業に熱中し、まだ夕飯を食べていないことを思い出した腹が、豪快に鳴る。

「そろそろ食うか。」
買っておいた生蕎麦を冷蔵庫から取り出し、鍋で茹で始めた。


蕎麦つゆを作っているうちに、航太が出てくる。うーうー唸りながら。

「おつかれさん。年越しそば食うか?」
「欲しいっす...。」

眉間にしわ寄せて、少し前かがみに腹を抑えているけど、まあ大丈夫だろ。

「変な感じはしばらくしたら落ち着くはずだから、座って待ってな。」
「うっす...。」


出来上がった蕎麦を2人で食べて、キッチンを片付けたら11時を回った。

「なあ、なんなら初詣行くか?」
「一緒に行っていいんすか?」
俺は最初から連れ出す気だったけど。

「おう。どうせなら着て欲しい服もあるしそれで行こう。」

恐ろしいくらい考えていることが問題なく進む。
来年はいい年になりそうだ。


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