テキストサイズ

ねぇ、俺らにどうされたい?

第22章 SS×先輩

「ちょっと、ごめんね。」

液晶をタップして、

電話に出た。

「あ、もしもーし。え、は?カラオケ?
いや、ちょっ、今から?」

チラッと、私の方を見たので、

どうぞ行ってください!

と、ジェスチャーで示す。

「あー、無理無理。大事な人と、一緒なの。どうせ、人数合わせだろ?

は?そんなの知らねぇし。てか、俺、彼女いるから。

じゃあね、はい、はーい。」

通話終了ボタンをタップしてから、

もう一度、手を繋ぎ直して、

「彼女ほっといて、カラオケなんて行くわけないでしょ。」

そう、呟いた。

「先輩に来てほしかったんじゃないですか?」

「あやかと、居たいんですけど。いーの、俺の勝手。」


必死に答えようとして、ぎゅって、手の力を強めると、

顔をこっちに向けて、笑ってくれた。


「あ、言っとくけど、俺独占欲超強いから、

合コンとか、行かないでね?」

「そんなのっ、行くわけないじゃないですか!!」

「やっぱ、あやか、可愛ぃー(笑)」


イケメンな先輩に、

いちいち赤面する、

放課後、の帰り道、なんて。


幸せ♪


「今日、俺ん家来る?」



END♪

ストーリーメニュー

TOPTOPへ