ねぇ、俺らにどうされたい?
第25章 NK×おたおめれーしょん!
洗い物をしたあと、
いつもなら、ちょっと離れて座るソファーに、
今日は、ぴったり隣に座った。
「ん?どしたの。」
ゲームのコントローラーは、離さないまま、
私の肩に頭をおっかからせて、
声だけで、訴える。
「これ、プレゼント。」
目の前のローテーブルに、箱を置くと、
先生の目線が、そこにいく。
手が伸ばされて、ラッピングを開封してく。
「PC用メガネだ。」
「そう。視力落としたら、メガネなんでしょ?」
「ん、ドライアイだかんね。」
「メガネだと、キスしにくいって、友達が言ってたから。」
下を向いて、呟くように言うと、
顎を捕まれて、クイッと上げられる。
「ありがとう。でも、
そんな素直で可愛いと、喰われるよ。」
「食べていいよ。」
「ほら、だから、モテるんだよ。」
そんなの、あなたも人のこと言えないクセに。
「今日、泊まってくの?」
「ん。お母さんには、智子ん家に泊まるって言った。」
悪い子。
そう言われて、伸びた髪を弄ぶ。
「ケーキ食べよ?」
「この時間に食べると太るね(笑)」
「そのあと、運動するんだから大丈夫。」
口角を上げて笑うということは、
そういう意味なんだろう。(笑)