ねぇ、俺らにどうされたい?
第25章 NK×おたおめれーしょん!
ケーキを冷蔵庫から出して、
テーブルに置くと、
「お金取れるよ。」
と、誉められた。
個人的にも、完成度が高かったので、
写メを撮ろうとスマホを広げると、
液晶が、LINEの通知画面になった。
相手は、隣の席の潤くん。
しかも、電話。
「もしもし、潤くん?」
『あ、ゆい?あのさ、今日借りた教科書、持ってかえっちゃった、わりぃ。』
「おっけーです。わざわざありがとうございました。」
『おう、じゃ(笑)』
「おやすみ。」
タップすると、とてつもなく後ろから、
いたーい、視線を感じる。
少しビクビクしながら、振り向く。
「先生?」
「なに。」
「怒ってる?」
「べっつに。」
あぁー。怒っていらっしゃる。
とりあえず、
「ごめんなさい。」
と、後ろから抱きつく。
「潤くんて、隣の席の?」
「うん。」
「仲良いのね。」
「うん、まぁ、…うん。」
「イケメンだしね。唯イケメン好きだもんね。」
うっ。
それは、否定出来ない。
「否定しなさい。」
頬を摘ままれ、引っ張られる。
「ひゅいまひぇん」
精一杯、謝り直すと、
頬を摘ままれたまま、
唇を重ねられ、
痛いんだか、甘いんだか分かんない。