ねぇ、俺らにどうされたい?
第4章 SS×教師と生徒
理科の授業中。
担当は櫻井先生。
イケメンで、キラキラ輝いてて、
男子からも、女子からも、大大人気。
「ねぇ、ねぇ、櫻井先生ってさ、彼女とかいるのかな?」
「いたら夜遅くまで理科室残ってないでしょ。」
「そっか。じゃ、わたし狙っちゃおっかな~♪」
「無理じゃね?」
仲の良い二人とコソコソと話してたら、
「ゆいは?どう思う?」
思わぬときに、話を振られた。
「えっ、まぁ、頑張って。」
「あ、バカにした。いいもん、絶対、ものにしてやる!!」
「誰をものにすんの?」
バッと振り向くと、そこには、
この話の中心人物、櫻井先生。
「さっ、櫻井先生っ//」
「丸聞こえ(笑)ごめんね、俺、付き合ってる人いるんだ。」
「聞こえてたんですか…///」
なんて、赤くなる友達をよそに、
私も一人ドキドキしてた。
『この授業終わったら、教室残ってて。』
先生が通りすぎるとき、こっそり囁かれた言葉。
そう、先生の“付き合ってる人”というのは、
私なのだ。