ねぇ、俺らにどうされたい?
第4章 SS×教師と生徒
「やっと終わった~。」
長かった6時間目が終わり、
皆、部活や家へと急ぐなか、
私は一人理科室に残ってた。
「あれ?ゆいちゃん、居残り?(笑)」
「先生が、呼んだんですけど。」
“あ、そうだった。”
なんて笑いながらドアの鍵を閉めて、
教卓の上に座った。
「なにするんですか?」
「さあ、なんでしょう?」
「用事ないなら帰ります。」
「ねぇ、さっきさ、付き合ってるから、って言ったとき、ドキってした?」
「…別に。」
本当は、超ドキドキしてました。
「正直じゃないと可愛くないよ。ホントのこと言って?」
「……少し、超少しだけ。」
「嘘つき。」
そう呟くと、あなたは、白衣をなびかせて、私を抱き締めた。
「ねぇ、ゆいは、好きな人、いるの?」
答えなんてもう知ってるでしょ?
ただの意地悪。
だから、仕返しで、私も意地悪するの。
「体育の相葉先生。」
「ふーん。」
…効果なし。
「そっか…。
じゃ、このキス、拒否ってね?」
言い終わってすぐ、
先生のその唇が重なった。