ねぇ、俺らにどうされたい?
第28章 AM×ちょいS
「抵抗しないってことは、
好きってとらえていいの?」
いつもの、無邪気な笑顔の中に、
いつもと違う、妖しい雰囲気が出てる。
「ね、答えてくんないの?」
横に出した髪を、長い指で掬って、
そこに口付ける。
その色っぽい仕草に、
「…好きだよ。」
と、つい口が動いた。
「ほんと!?!?」
と、顔を輝かせたのは、いつもの雅紀君で。
「俺も、好き。」
そう笑うと、
無理矢理ごめんね、って
私の唇を、指でなぞった。
「じゃ、放課後待ってて?」
そう言うと、自分の教室へ、
戻っていった。
~・~・~・~・~・~
「ねー、櫻井。」
「んぁ、なんだよ、さくら。」
「雅紀君って、裏とかあるの?」
「んー、よくわかんねぇけど。
好きな人の前だと、ちょっと黒くなるらしーぞ。
通称、黒相葉。(笑)」
笑い事じゃないぞ。
END